これを観ておけば映画通!ミニシアター系でおすすめの作品ランキング

2、3時間の映像の中で人生の悲喜こもごもを表現する「映画」。凝縮された世界にどっぷりとはまり込む「映画好き」多く、SNSが広まった現代でも、変わらぬ人気を維持していますね。

そして、数ある映画の中から、商業ベースに乗らないような小規模作品、マニア向けの作品を上演する「ミニシアター」もまた、全国各地に存在し、「映画通」をうならせる作品を日々紹介しています。何気ないちょっとした発言などが炎上してしまうケースも……。

そこで今回は、ミニシアター系でおすすめの作品について、10代から40代の男女を対象にアンケート調査を行い、結果をもとにランキング化してみました。

■質問内容

これを観ておけば映画通!ミニシアター系でおすすめの作品はどれですか。3つ以内でお選びください。

■調査結果

1位:アメリ(2001年公開) 8.0%
2位:トレインスポッティング (1996年公開) 5.0%
3位:バグダッド・カフェ(1989年公開) 4.0%
3位:雨の日は会えない、晴れた日は君は想う (2017年公開) 4.0%
5位:バッファロー’66(1999年公開) 3.0%
5位:リトル・ダンサー(2000年公開) 3.0%
5位:恋人までの距離(1995年公開) 3.0%
5位:ブラス!(1997年公開) 3.0%
9位:バーバー (2001年公開) 2.0%
9位:ギター弾きの恋 (1999年公開) 2.0%
9位:月に囚われた男 (2009年公開) 2.0%
9位:エターナルサンシャイン (2004年公開) 2.0%
9位:ベティ・ブルー(1987年公開) 2.0%
9位:500日のサマー(2009年公開) 2.0%
9位:運動靴と赤い金魚 (1999年公開) 2.0%
9位:髪結いの亭主(1990年公開) 2.0%
9位:はじまりのうた(2013年公開) 2.0%
9位:シング・ストリート 未来へのうた(2016年公開) 2.0%
9位:ONCE ダブリンの街角で(2007年公開) 2.0%

●1位 アメリ(2001年公開)

1位にランクインしたのは、「アメリ」。

フランス製作の映画で、体が弱いと勘違いした両親により、学校にも行かせてもらえず、外の世界、自分以外の人との関わり方が分からないまま育った少女・アメリ。アメリは大人になって一人暮らししながらカフェで働き始め始めます。

不器用ながら、いたずらを通して他者とのコミュニケーションを図り、自らも成長し、他人をも幸せにしていくアメリ。ある日、ニノという男性と出会い、彼と親しくなるために周囲を巻き込んでかわいらしい騒動を起こしていきます。

この映画の魅力と言えば、独特の色合い、妄想好きなアメリや他人が落としていった証明写真を集めるのが趣味というニノなど、一風変わった登場人物たち。まさに少人数の客席のスクリーンで、どっぷり世界にはまり込んで観たい代表的な作品ですよね。

ちなみに、アメリがクレーム・ブリュレの表面のカラメルを割る仕草がかわいらしくて、当時の女性たちの間では、カフェでクレーム・ブリュレを食べるというのが大流行しました。

●2位 トレインスポッティング(1996年公開)

2位は、「トレインスポッティング」です。

麻薬の一種・ヘロイン中毒の青年たちの日々を描いたイギリス映画で、若者の抱える闇や葛藤と正面から向き合った社会派作品として話題になりました。

やめようとしてもなかなか断つことのできない麻薬の力、まっとうな仕事をしたいと働き始めても、悪い仲間の誘いをついつい受けてしまうという心の弱い部分をあぶり出したこの作品は、人間の心理を巧みに表現した作品の多いミニシアターならではの一作と言えるのではないでしょうか。

主人公のレントンを演じたのはユアン・マクレガーさん。今では「ムーラン・ルージュ」や「美女と野獣」など数々の大ヒット作品に出演する人気俳優ですが、当時はまだ無名。この「トレインスポッティング」の成功により、世の中に出てきた俳優さんですね!

●3位 バグダッド・カフェ(1989年公開)

3位にランクインしたのは、「バグダッド・カフェ」でした。

「バグダッド・カフェ」は、ラスベガスの近くの砂漠にたたずむ一軒のカフェ兼モーテルで繰り広げられる人間模様を描いたドイツ映画です。

主人公のドイツ人女性ジャスミン(ヤスミン)は、アメリカを夫と旅行中に夫婦喧嘩をし、歩いて砂漠を横断する中で「バグダッド・カフェ」にたどり着きます。そこで、はじめはジャスミンを毛嫌いしていた女主人・ブレンダらと心を通わせ、彼女らを癒しながら、自分も新しく生きる道を見出していく、という物語。

小さな事件が積み重なって人の人生を形成していく、ミニシアターだからこそ映える作品で、じわりじわりと人気に火が付き、現代でも愛され続けています。

2008年にはカンヌ国際映画祭でも特別上映されて話題になりましたね。

3位にはほかに「雨の日は会えない、晴れた日は君は想う (2017年公開)もランクインしました。

■人の営みを細部まで見つめた作品

ミニシアターは客席も少なく、スクリーンも比較的小さめなので、どっぷりと作品世界にはまり込むには最適な規模。だからこそ、そこにかかる作品は、登場人物の営みを丹念に細部まで見つめて描き出した作品が多いように感じます。

今回のランキングに入った作品を一度鑑賞しつつ、次の週末は、近くの「ミニシアター」に通ってみると、新しい発見があるかもしれませんね!

 

 

HORANE調べ
2019年3月
調査対象:10~40代の男女

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