それでも観る?心が疲労する鬱アニメランキング
- 2019/6/19
- エンタメ

コアなアニメファン層をターゲットにした作品を中心に、昨今では思わず「心が疲労する」と感じてしまうような“鬱展開”が特徴のアニメも少なからず存在しています。そこで今回は、10~40代の男女を対象に、心が疲労する鬱アニメを調査。ランキング化してみました。
■質問内容
心が疲労する鬱アニメはどれですか。3つ以内でお選びください。
■調査結果
1位: 魔法少女サイト 14.0%
2位:ゴールデンタイム 10.0%
2位:無限のリヴァイアス 10.0%
4位:終末なにしてますか? 忙しいですか? 救ってもらっていいですか? 9.0%
5位:School Days 8.0%
5位:地獄少女 8.0%
5位:M3 -ソノ黑キ鋼- 8.0%
5位:今、そこにいる僕 8.0%
9位:ブラック★ロックシューター 7.0%
9位:カウボーイビバップ 7.0%
●1位 魔法少女サイト
まず堂々の第1位にランクインしたのは、『魔法少女サイト』。
謎のWEBサイト『魔法少女サイト』を見つけたことをキッカケに、強力な殺傷能力を秘めたステッキを手にしてしまった少女の日常を描く同作は、そもそもで主人公の少女自身がかなりの苦境に置かれているという設定であるため、強烈な鬱要素をはらんだ内容であるというのが実情です。
学校ではいじめられ、家庭においては兄からの虐待に苦しみ、さらにははからずも手に入れてしまったステッキで、人を殺めてしまう主人公……多くの人々が同作を「心が疲労する鬱アニメ」として認識しているのも、当然のことといえそうです。
●2位 ゴールデンタイム
続いて第2位にランクインしたのが、『ゴールデンタイム』。
基本的には大学に入学したばかりの1年生が織り成す恋愛ストーリーではあるものの、その“妙にリアル”な内容ゆえに、放送開始直後から、賛否両論が出ていた同作は、その“ある意味、意外”で、“ある意味、妥当”な結末ゆえに、多くの視聴者に「心が疲労する」と感じさせている様子。
とはいえ、一般的な大学生活をある意味、リアルに描けばこうした展開になることも頷けるだけに、いわゆる「鬱展開」が必ずしもマイナスの評価に繋がっているとは言い難い部分があることも事実だといえそうです。
●同率2位 無限のリヴァイアス
さらに同率2位にランクインしたのが、『無限のリヴァイアス』。
航宙士養成艦であるリーベ・デルタ(後の外洋型航宙可潜艦・リヴァイアス)を舞台に、航宙士を目指す少年少女たちの群像劇的なストーリーとなっている同作は、彼らをとりまく状況の変化や、様々な事件により、かつての親友同士でさえもいがみあい、争うことになるという、パニック映画的な要素も持った鬱展開が特徴の作品です。
しかも登場している人物の多くが何らかの“心の闇”を抱えており、その内容も兄弟間の不条理な確執や何の根拠もない選民思想、理不尽な差別や貧困ゆえの犯罪傾向、さらには分不相応な権力志向に、カルト宗教を妄信するがゆえの迷走……といった具合に、実にネガティブな要素がてんこもり。多くの視聴者が「鬱アニメ」であると感じるのも理解できるところです。
■……すみません、救ってもらっていいですか??
また、全体的に救いのない終末感が作品全体を包み込んでいる印象のある『終末なにしてますか? 忙しいですか? 救ってもらっていいですか?』が4位に、ビジュアル的にはキュートな美少女でありながらも、その言動が狂気に満ち満ちている女性キャラの凶行に唖然とさせられる『School Days』と、依頼者およびターゲットに加え、主人公でさえも“人を呪わば穴二つ”的な展開となった『地獄少女』、さらには『M3 -ソノ黑キ鋼-』&『今、そこにいる僕』の4タイトルが同率5位にランクイン。
そのほかのとことろしては、『ブラック★ロックシューター』と『カウボーイビバップ』がランクインするなど、全体的に救いがなく、じわりじわりと視聴者の心にダメージを与える鬱展開が、放送当時から物議を醸した人気作品がランクインすることとなりました。
HORANE調べ
2019年2月
調査対象:10~40代の男女