僕の涙がひょっこり…というか号泣!

人生の節目に観る作品や、何度も勇気をもらってきた作品を紹介する「俺の二度見映画」。
1度では味わい尽くせない。語りだしたら止まらない。人気芸人が自身を作った生涯のベスト作品を熱量高めに語り尽くす!

今回、二度見映画を紹介するのはこの人!

ひょっこりはん

ひょっこりはんさんがオススメする作品はこちら!

『ダンサー・イン・ザ・ダーク』(2000年)

 
1960年代、アメリカの片田舎。工場で働くセルマ(ビョーク)は、女手一つで息子ジーン(ヴラディカ・コスティク)を育てるシングルマザー。彼女は遺伝性の病気で視力を失いつつあったが、それを隠して、同じ運命を辿らざるを得ないジーンの手術費用を少しずつ貯めていた。そんな彼女の唯一の楽しみはミュージカル。アマチュア劇団に参加し、友人キャシー(カトリーヌ・ドヌーヴ)と映画館に通うなどして、日々を過ごしていた。ところが、日に日に視力が衰えてゆくセルマは、ミスが重なり、ついに工場を解雇されてしまう……。

 

 

大画面で観たい!映画館にリクエスト!

 

  Q:この作品を選んだ理由はなんですか?

ひょっこりはん:僕、あんまり映画を観て泣くということがないんですけど、『ダンサー・イン・ザ・ダーク』は初めて号泣した作品なんですよ。
中学生くらいで映画を観始めた時って、まだ感受性も育まれていなかったので、恋愛映画とかを観てもあんまりピンとこなかったんです。
ただ、それから数年経ち、『ダンサー・イン・ザ・ダーク』を初めてDVDで観た時、「なんだこれは!?」と、今まで味わったことのない衝撃を受けましたね。

 

  Q:この作品を観ようと思ったきっかけはなんですか?

ひょっこりはん:大学生で暇だった時にレンタルショップへ行ったら「オススメの映画」と紹介されていて、『ダンサー・イン・ザ・ダーク』というタイトルは聞いたことがあったので、「ちょっと借りてみよう」といった軽い感じで観たんです。そうしたら、とんでもなく心を動かされました(笑)。

 

  Q:その後、何度も観られているのですか?

ひょっこりはん:最初にDVDで借りた時はパソコンで観たのですけど、その時、「この作品は大画面で観たい!」と思ったんです。
ただ、公開からだいぶ経っていましたし、どこの映画館でも上映していなかったんですよ。だから、当時僕は早稲田大学に通っていたんですけど、その近くにあった「早稲田松竹」という二本立て上映をしている名画座にリクエストを送って、そこでの上映が決まったときに映画館で観ることができました。
やっぱり、何回観ても正直に頑張る主人公の姿には心を打たれましたね。

 

 

敬遠せずにぜひ観て!

 

  Q:どんなシーンで感情を揺さぶられたのですか?

ひょっこりはん:主人公の女性は、徐々に目が見えなくなっていくんですよ。女性には一人息子がいて、その息子も目が悪いんです。ただ、そんな状況の中でも主人公は一生懸命ひたむきに働いて、息子のためにお金をコツコツ貯めながら生活をしているんです。
そういう過酷な状況の中、主人公はダンスを心の拠り所にして頑張るんですけど、どんどん目が見えなくなって、働いていた工場も解雇されてしまって…といったストーリーなんですね。ラストも決してハッピーエンドではないのですが、最後の最後まで主人公の女性がバカ正直に心を弾ませて歌を唄うという部分に惹かれるし、僕は観ていて楽しいんですよね。

 

  Q:この作品をどんな方にオススメしたいですか?

ひょっこりはん:この映画って薦めても、「暗くなるから」と、みんな敬遠するんですよね (笑)。
でも、主人公が楽しく踊って、歌っている姿にグッとくるので…心が退屈だなって感じてる人ですかね (笑)。

以上、ひょっこりはんさんの俺の二度見映画でした!

次回もお楽しみに!

(文・渡部隆太/辻健一)

関連記事

ページ上部へ戻る