子供の防犯対策ランキング
- 2017/8/14
- ライフスタイル

残念ながら、子供が被害者となる事件は毎日のように起きています。自分の子がそういった被害にあわないために、日ごろからどのような対策を行っていますか?
世の親たちはどのような意識でどういった防犯対策をとっているのか調べるために、今回は20代~50代の子をもつ男女にインターネット調査を行いました。
■質問内容
子供の防犯対策として行っているもの(子供が小さい場合は将来行う予定のもの)はどれですか。(3つまで)
■調査結果
1位 知らない人についていかないと言い聞かせる 32.7%
2位 できる限り送り迎えをする 32.0%
3位 特に何も行っていない 25.3%
4位 防犯ブザーを持たせる 18.0%
5位 子供用携帯などの通信機器を持たせる 15.3%
6位 家でひとりにしない 14.0%
7位 ひとりで外出させない 12.7%
7位 門限を徹底する 12.7%
7位 子供の友人関係を把握する 12.7%
10位 持ち物に名前をつけない 3.3%
11位 大声で叫ぶ訓練をさせる 2.7%
11位 家の周囲に不審人物がいないかチェックする 2.7%
●1位 知らない人についていかないと言い聞かせる
これは昔から言われていること。「自分もそうだったので(女性20代)」というように自分自身が子供時代に気をつけていたことをそのまま我が子に教えている親が多くみられました。「学校でも推奨されているから(女性50代以上)」とあるように、学校でも指導されていますよね。
「行動範囲が広くなってきたら、これくらいの事しか出来ない(女性40代)」「ある程度は、自分で身を守ることも必要。小さいうちから教えたい(女性30代)」など、子供が親の付き添いなしででかける機会が増えていくころにほとんどの人が教えているようです。
ただし、これには盲点があります。「持ち物で名前をさらけ出すのは危険だと思う。 子供は名前を知っている人は知り合いだと思ってしまいます(女性50代以上)」との指摘のとおり、子供は名前を呼ばれたり普段から見かけたりしている人を「知っている人」と認識してついていってしまうおそれがあるのです。
そのような問題を考慮し、「知っている人でも知らない人でも、家族以外はついて行かないようにと言い聞かせている(女性30代)」のが正しい伝え方といわれています。
●2位 できる限り送り迎えをする
「世の中物騒だから(男性40代)」「外部の人に接触する機会が減るから(男性40代)」という理由で、子供が出かける際には親が送り迎えをしているケースが増えています。子供にいくら注意しても「子供たちは無欲で人を疑うことを知らないので、周りの人が見守ることが必要かと思う(男性50代以上)」と考えてしまうのはやむを得ないのかもしれません。
送り迎えをすると「子供の行動範囲を知ることで防犯になるから(女性20代)」という利点もあるようです。
●3位 特に何も行っていない
「言っても何も聞かないから(男性40代)」など、注意しても効果が見込めないために特別な対策をしていない人もいました。「今の世の中何が安全で何が危険か分からなくなってきた(男性50代以上)」という気持ちもわからなくはありませんよね。
とはいえ、経験も知識も圧倒的に少ない子供は自分で自分の身を守るのは非常に難しいことです。防犯に関しては、子供がきちんと理解するまで教え続けてあげたほうがいいでしょう。
「特に何も行っていない」には「既に成人だから(男性50代以上)」「もう中学生なんですが、一通り気を付けないといけないことは教えたつもりです。 なので、よほど危険なことをしない限り、何も行いません(男性50代以上)」という回答も多く含まれていたので、実際には防犯対策をしていない親は少ないと思われます。
■子供の安全を守るために親ができること
「日頃から、会話の中で不審人物の話をして警戒心を植え付ける(女性50代以上)」「訓練は絶対だと思う(女性50代以上)」というように、気をつけるべきことを親子で話し合っておきましょう。どのようなシチュエーションが起こり得るか子供に具体的に理解させることが重要です。
「ほとんど全部(男性30代)」と防犯対策は可能な限りすべて行っている親がいるいっぽう、「あまり意識したことがなかった(男性50代以上)」など防犯意識の薄い親がいることもわかりました。
また、「今の時代、何をしても足りない気がするが…規制するのも考える(女性50代以上)」「過保護になり過ぎるのはどうかと思うので(女性40代)」というように、どこまで親が関与したらいいのか悩んでいる人も少なくないようです。
子供を守るのは親の務めですが、親だけの力だけではどうすることもできないケースもあります。学校や地域の人たちと協力をして、大切な子供たちを守っていける環境づくりも積極的に進めていきましょう。