経験者は●%以上…壮絶社内いじめの実態

いじめは学校だけの問題ではありません。
物事の善悪を理解しているはずの大人の社会においても、いじめは大きな問題となっているのです。

もちろん、上下関係など立場を利用した「パワーハラスメント」も立派ないじめです。

 

■深刻化する社内いじめ

厚生労働省の調査によると、2012年度で職場いじめなどによるストレスが原因の自殺などに労災が認定されたのは475件にものぼります。
ただし、これはあくまでも明るみにでている件数です。
泣き寝入りしているケースも多いでしょうから、実際にはこの何倍もの職場いじめが存在していると考えてよいでしょう。

そこで、どのくらいの人が職場いじめを経験しているのか、会社に勤める20代~40代男女を対象にインターネットのアンケート調査を行って確かめてみました。

 

■質問内容

会社でいじめを受けたことはありますか?

■調査結果

YES:22.5%

NO:77.5%

なんと、4人に1人ほどが「会社でいじめを受けたことがある」という結果がでました。
表に出ていないだけで、こんなにも多くの人がいじめに耐えているのでしょうか。

 

■社内いじめの特徴

それでは、具体的にどのようないじめが会社内で行われているのか見ていきましょう。

●ミスを必要以上に責める

仕事をする場でのいじめでは、特定の人のミスに対して必要以上に責めて評判を落としたり、自信を喪失させたりするケースが目立ちます。
仕事ができないことを理由に、人間性まで否定されることも少なくありません。

●無理な仕事を押し付けられる

どう考えても就業時間内に終わりそうのない仕事などをわざと押し付けられることがあります。
そうして、仕事を終わらせられなかったときに「使えないヤツ」とばかりに注意されるのです。

●無視や仲間はずれ

信じられないでしょうが、このように子供のようないじめも起こっています。
あいさつをしても無視される、自分だけランチに誘われないなど周りの人も気づくほどあからさまに避けられます。
仕事に関する重要な連絡を伝えてもらえないこともあるでしょう。

●物を隠される

仕事上必要なものや制服などを隠されることもあります。
ひどい場合には机やイスを隠されたり壊されたりすることもあるようです。

 

■会社でいじめにあったらどうしたらいい?

まずは、どう対応すべきか冷静に考えましょう。
ただ「やめてください」と立ち向かっていっても状況が悪化する恐れもあります。
また、自分がターゲットになっている原因を客観的に分析しておくことも必要です。

そして、いじめと感じられる言動を細かく記録しておきましょう。
上司などに報告する際に、具体的な内容を伝えることで信じてもらいやすくなるはずです。
万が一裁判になったときに有効な証拠にもなります。

その記録をもとに、同僚や上司に報告をすることをおすすめします。
それでも理解してもらえない場合でも、あきらめてはいけません。
労働局や労働基準監督署にある総合労働相談コーナーなど、職場いじめに関する相談機関を利用しましょう。

会社は人生のほとんどの時間を過ごす、大切な場所です。
ひとりで悩みを抱え込んでいては、精神的に強いダメージを受けてうつ病になる可能性もあります。
勇気をだして相談してみましょう、

 

【インターネット調査】

調査対象:会社に勤める20代~40代男女

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