電車の中で目の前に現れたお年寄り。あなたは席を譲りますか?

仕事帰りで疲れているなか、電車で座ってるあなた。
あなたが座っている席の前に、杖を持った腰が不自由なお年寄りが現れます。

あなたならどのように行動しますか?

席を譲るのが一般的な考えですが、実際に席を譲ることは難しいときもありますよね。

今回は、20代〜40代の男女に「お年寄りや妊婦の前で気付かないフリをして座り続けたことがあるか」についてインターネットでアンケート調査を行いました。

■質問内容

電車で、立っているお年寄りや妊婦の前で気付かないフリをして座席に座り続けたことはありますか?

■調査結果

1位 74.6% : いいえ

2位 25.4% : はい

 

■「いいえ」と答えた方は74.6%

74.6%の方が「いいえ」と答えました。

通常、困っている人が席を譲るのが、本来の姿。
そのことに対して、実行できている方が7割強いるという結果となりました。

「どうぞ」と立ち上がる若者。
「ありがとう」と軽く会釈をしながら、ゆっくりと席に座るお婆さん。

電車の中でそのような光景を目にするだけで心がほっこりするものです。

では、今回一概に「いいえ」と回答しなかった方の意見を見ていきましょう。
 

■「はい」と答えた方は25.4%

「はい」と答えたのは25.4%でした。

・満員電車だったので、動くほうが周りに迷惑だと思ったから(20代男性)
・疲れていたから(20代男性)
・以前迷惑な顔をされたから(30代男性)
・老人に譲る気はないので(30代男性)
・疲れ果てていたから(40代男性)
・こちらがしんどかった(40代男性)
・疲れていて、譲る気が起きなかったから(20代女性)
・お年寄り扱いして良い年齢なのか推し量れなかった(30代女性)
・眠かったり疲れていた (30代女性)
・自分が大きな病気をしていて、見た目は普通だけどとても体力的に辛い時期があったので(40代女性)
・疲れていたから座っていたかった(40代女性)

3割弱の方が「はい」つまり「席を譲らなかった」という選択をしていることがわかります。

しかし、アンケートの中身をよく見てみるとわかるように、正確には「席をゆずるだけの余裕がない」ということがわかります。

これは一概に若者のマナーが悪化しているという問題だけではないのではないでしょうか。

本来、困っている人がいれば席を譲りたい。
しかし、その本人が誰よりも困っていて疲れているという事態になってしまっていることが分かります。

朝早くから満員電車に揺られ通勤し、帰りは毎日終電近く。
日々の生活で忙しく1分でも睡眠時間を確保したい若者が、さっと席を譲ることができるでしょうか。

若者は席を譲るべき、という意見が一般論ですが、状況によってはそれが全て正しいとは言えなさそうですね。

困っている人が目の前にいれば手を差し伸べるのは当然のこと。
しかし、一言で「席を譲る」と言っても人それぞれの事情や、社会的背景があるということも頭に少し入れておかなければならないことが、このアンケートからお分かりいただけると思います。

席を譲ることが良い行為ですが、席を譲らないからといって悪い行為になるわけではないことを頭に入れておきましょう。

 

【インターネット調査】

2016年1月25日~2016年1月28日
調査対象:20~49歳の男女

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