家なき子も!また観たい今では驚きの過激ドラマTOP10
- 2018/11/4
- エンタメ

秋の気配を感じる季節になってくると、テレビドラマも一新されて、興味を持ったり、これは観たい!と思うドラマがいくつも出てくるのではないでしょうか。
新しいドラマを観るのもいいですが、過去に放送されていたドラマの、頭から離れられないワンシーンをまた観たくなって、DVDや昔のドラマで無料配信されているのをチェックしている人も多くいるのではないでしょうか。
そこで今回は、また観たい今では放送できない過激ドラマについて、30~40代の男女にアンケート調査を行い、ランキング化してみました。
■質問内容
また観たい今では放送できない過激ドラマはどれですか。3つ以内でお選びください。
■調査結果
1位:高校教師(主演:真田広之・桜井幸子) 27.3%
2位:悪魔のKISS(主演:常盤貴子) 22.7%
2位:未成年(主演:いしだ壱成) 22.7%
2位:家なき子(主演:安達祐実) 22.7%
5位:人間・失格~たとえばぼくが死んだら(主演:赤井英和) 19.7%
6位:闇金ウシジマくん(主演:山田孝之) 12.1%
6位:昼顔(主演:上戸彩) 12.1%
6位:セカンドバージン(主演:鈴木京香) 12.1%
9位:特命係長只野仁(主演:高橋克1典) 9.1%
10位:サラリーマン金太郎(主演:高橋克典) 7.6%
●1位 高校教師
第1位は「高校教師」でした。主演は真田広之さん、桜井幸子さんです。
脚本は野島伸司さんで、1993年1月にTBSで放送され、主題歌は森田童子さんが歌った「ぼくたちの失敗」でした。この作品の内容と、森田童子さんの歌声がシンクロして、更に印象深いドラマになっていましたよね。
教師と生徒の愛という禁断のテーマでしたが、他にも近親相姦、同性愛、レイプなどかなり際どいシーンが有り、放送当時も何かと物議をかもし、話題の多い作品でした。
今の時代にこの内容のドラマを放送しようとすると、「コンプライアンスに引っかかる」と言ってスポンサーが尻込みするらしいです。
でも別の見方をすれば、人間の暗い部分も含めて徹底的にその本質を描いて、個人の在り方や人間関係というものを考えさせることになった、名作中の名作ドラマだったのかもしれませんよね。
●2位 悪魔のKISS
第2位は「悪魔のKISS」でした。主演は常盤貴子さん、深津絵里さん、奥山佳恵さん。そのほか、新興宗教の勧誘をする男を西島秀俊さんが演じられていました。
1993年7月からフジテレビ系で放送され、テーマソングのサザンオールスターズ「エロティカセブン」も、ドラマの展開に一役担っているようなスリリングな音楽になっていました。
中学時代の同級生である3人の女子がそれぞれに夢を抱いて上京しますが、歯車が少しずつ狂いだし、崩壊に向かって堕ちていく様を描いています。
カルト宗教、カード破産、レズビアン、レイプ、風俗嬢……などなど、数々の波乱に翻弄されるというストーリーで、当時の社会問題がリアルに描かれていたのも特徴的でしたが、麻薬を打ったり、風俗嬢の接待シーンなど、今の時代に地上波で放送しようとすると、かなり問題視される内容が多かったのも、視聴者の印象に強く残っている一因なのかもしれません。
当時、無名に近かった常盤貴子さんが風俗嬢役で、チンピラ役の寺脇康文さんに胸を掴まれるというショッキングなシーンもありましたが、再放送やDVDでは、そのシーンはカットされているそうです。
当時の人達は、どんな思いでこのドラマを観ていたのでしょうね。
●同率2位 未成年
同率2位は「未成年」です。主演はいしだ壱成さん、脚本は野島伸司さんでした。
他にも香取慎吾さん、反町隆史さん、浜崎あゆみさん、桜井幸子さん、谷原章介さんという豪華メンバーが出演されていて、1995年10月からTBS系列で放送されました。
「未成年」というタイトルからも分かる通り、家にも学校にも居場所がない少年少女たちの青春群像を緻密に描いた物語でした。
このドラマは、「居場所」というものがキーワードになっていました。誰でも何か一つボタンをかけ間違えると、いとも簡単に居場所をなくしてしまい、ようやく見つけた居場所も理不尽に奪われる……。
少年少女たちの心身に降りかかる災難や問題には、バブル経済崩壊後の1995年当時の、阪神・淡路大震災やオウム真理教のテロ事件など、冷静さを失い、歯止めがきかずに過激化して傷ついていく一方の、混乱した時代を投影されていたようにも感じられます。
ただ、最終回は、そこまでのストーリー展開からすると結論や輪郭をぼやけさせたようなエンドとなっていて、その謎めいた、奥歯に物がはさまったままの終わり方が、かえって視聴者に不気味な印象を与え、記憶に残る効果をもたらした、という言い方もできそうです。
「家なき子」も同率2位でした。主演は安達祐実さん。1994年と1995年に日本テレビで制作・放送されて、劇場版も製作されました。
「同情するなら金をくれ!」という台詞は、当時の新語・流行語大賞にも選ばれましたが、安達祐実さんが、自身にふりかかるいじめや苦難の数々を乗り越えて成長する少女を印象的に演じて、一躍有名になりましたよね。
ドラマの中で描かれた暴力シーンやいじめのシーンがかなり過激で、当時は大きな批判を受けました。また、ドラマの影響なのかは分かりませんが、実際にある学校でへ給食費が盗まれるという事件もあったそうで、特に保護者や教育者の間では問題視されていたそうです。
でも、暴力シーンやいじめのシーンがあるなんて、観ていないと分かりませんよね。子供には見せたくなくても、親は観ていたということなんでしょうか……。
■バブル時代のレガシー
これらのドラマが放送されていた時代は、色々な事件が起こって、とにかく変動の多い頃でした。
先行きの不安ばかり募っていくのに、目の前の問題を誰もが先延ばしにしていたツケが、今の時代に回ってきているような……。
今回の上位にランクインしたドラマは、いずれも、そういった世の中のモヤモヤしたものを見事にとらえて表現し、視聴者のみなさんの印象に深く残っていたようです。
皆さんがまた見たいと感じたドラマはランクインしていましたか?
2018年10月
調査対象:30~40代の男女