<富岡・安中・軽井沢>レトロラブなドライブ。世界遺産・富岡製糸場から巡る、明治歴史建築を堪能する一度は行きたい!ドライビングコース

<富岡・安中・軽井沢>レトロラブなドライブ。世界遺産・富岡製糸場から巡る、明治歴史建築を堪能する一度は行きたい!ドライビングコース

春は暖かい風を受け、ドライブしたくなる季節。<軽井沢チャンネル>今回のテーマは、レトロ大好きオヤジの往く小旅行。愛車は黄色いゴルフⅡ、ちょいレトロなデザインを愛で、食堂を好み、音楽を愛し、酒は飲まず、ロードサイクルをちょっとたしなむ。そんなレトロ大好きオヤジの、インスピレーションとノスタルジーを刺激する富岡~安中~軽井沢間の明治歴史建造物・レトロ建築をめぐるドライビングコースの紹介します。世界遺産富岡製糸場、板橋宿板橋館の懐かしい味わい、碓氷第三橋梁(めがね橋)の造形美、旧三笠ホテルの古き良きリゾートの香り。歴史の息遣い感じるドライビング。季節の移ろいとともにお楽しみください。

朝からスタート

からスタート

快晴の富岡インターからスタート!

快晴の富岡インターからスタート!
富岡IC

カミさんをさそって愛車ゴルフⅡで、一路、富岡へ。レトロ旅のスタートは、上信越道富岡IC。一般道へと降り、窓を開けると暖かい風に春の香りを感じる。富岡といえば、そう、富岡製糸場。国宝であり世界文化遺産にも登録された、歴史建築好き必見スポットに向けて車を走らせる。

富岡製糸場の無料駐車場からぶらり街歩き

富岡製糸場の無料駐車場からぶらり街歩き
富岡製糸場無料駐車場(P4)

製糸場近辺は有料駐車場があるが、せっかくなので街歩きも一緒に楽しみたいところ。上州富岡駅(上信電鉄上信線)近くの無料駐車場へ。ここからだと富岡の街並みや古い建物など、街の雰囲気も楽しめる。

咲き誇る梅の花。車を降りるとふくよかな香りが鼻孔をくすぐる。 今回、写真は今カメラにはまっているカミさんが担当。

上州富岡駅と続く、線路を渡る。まっすぐに伸びる線路が美しい。

上州富岡駅。グッドデザイン賞2014を受賞した本駅は、水平のラインを基調に、レンガを用いた造形はモダンでありながら富岡製糸場へのオマージュを感じさせるデザインは町の交通の要所として、馴染みながらも存在感を醸し出している。

レトロな壁が続く。この角を曲がれば「おかって市場」。

カミさんのリクエストで明治~大正期の建物を利用したマーケット「おかって市場」に立ち寄る。古き建物と暮らしが心地よくまじりあっている。レトロ。

富岡サイダー。暑い時期にはぜひ。

食べ歩き必須!ぶらぶらのお供にするべく「土屋魚店」にて富岡B級グルメ「こんカツ」「ホルモン揚げ」を購入。

食べ歩き必須!ぶらぶらのお供にするべく「土屋魚店」にて富岡B級グルメ「こんカツ」「ホルモン揚げ」を購入。
土屋魚店

駅を通り過ぎ、富岡製糸場へと近づくと、揚げ物の香り。香りの正体は富岡のB級グルメの「こんカツ」と「ホルモン揚げ」。少し歩いて胃袋がむずむずとしてきているところに、この匂いはやばい。気さくな店主にそれぞれ一本ずつ頼んで、隣りの宮本町通りの蔵でちょっと休憩。

こんカツ120円、ほるもん揚げ60円。お手軽なお値段。さてさてその中身、お味は?

まずはこんカツ。揚げたてのざくっとした食感の中に、甘辛く味がしっかりしみた、こんにゃくが口の中でぷりぷり踊る。これはちょっといいね! カミさんはこんカツがお気に入り。

続いてホルモン揚げ。細身の串揚げに絡まるソースが良い香り。で、肝心の具はなんと、ちくわ。ホルモンというとモツを想像していただけにオドロキ。ソースのパンチのあるの味の後に、じんわりと優しいちくわの風味。庶民的な旨みは、まさにB級グルメ、懐かしぃ〜感じ。

世界遺産「富岡製糸場」へ

世界遺産「富岡製糸場」へ
旧富岡製糸場
http://www.tomioka-silk.jp/hp/index.html

2014年に世界遺産に認定された富岡製糸場へ。平日でもすごいにぎわい。

当時では先進のトラス構造で造られた繰糸場内。美しい木の構造と整然と並ぶ繰糸器は、近代工業の造形美の結晶。

ゲート正面の東繭倉庫。木とレンガの素材感、窓の形状など現代で触れる機会の少ない美しさ。

女工館。これも西洋建築と日本建築の融合デザイン。西洋化へと進む、明治日本のエネルギーを感じる。

遠くに寄宿舎を見る。若き女工たちに想いをはせる。工場内には学校機能もあり、労働だけでなく教養も学べる環境はまさに日本の成長の推進力となったことであろう。女工たちもやる気に燃えていたのだろうか。モノづくりはヒトづくりということを、改めて胸に刻む。

中山道板鼻宿の老舗名店「板鼻館」でタルタルカツ丼をお昼にかっこむ!

中山道板鼻宿の老舗名店「板鼻館」でタルタルカツ丼をお昼にかっこむ!
板鼻館
http://fas-gunma.com/

富岡製糸場を後にして、腹を満たすのはここ。以前から気になってた板鼻館。江戸時代に中山道板鼻宿の旅館として、創業。明治期から料理屋として、交通の要所で旅人の腹を満たしてきた名店。歴史と共にノスタルジー溢れるお店の名物メニューは、ハイカラなタルタルカツ丼!こちらをガッツリといただく。

レトロ感がたまらない店内。大きなのっぽの古時計やレジスターに、ノスタルジー。

タルタルカツ丼(1000円)をオーダー。食べ方を読み込む。美味しく食べるためのアドバイスが心憎い。

運ばれてきたタルタルを混ぜ合わせる。すり鉢ともんじゃのへらでカツカツとまぜて、仕上げてカツ丼の到着を待つ。

カツ丼到着!汁物はラーメンスープと味噌汁からチョイス。私は味噌汁をいただくことに。

一見ソースかつ丼かと思いきや、こちらのカツ丼は甘辛い醤油ベース。普通の卵とじよりも醤油の芳る出汁がしみている。まずはタルタルなしでガブリ!ラードの香り・旨みが肉汁と共に広がる。絶妙の揚がり加減。カツの下に敷かれたクタクタに出汁を吸ったたまねぎと合わさってごはんが進む!進む!

続いてはタルタルをたっぷりかけていただく。これがまたよい!お肉のジューシーさにクセのないタルタルが良く合う!このカツ丼に合わせたマイルドでさわやかな味わい。ガツガツとかっ込むのが、どんぶりを食う時の流儀。大盛りごはんもぺろり。御馳走様!

セクシーグラマラス!美しいアーチを描く碓氷第三橋梁(めがね橋)へ

セクシーグラマラス!美しいアーチを描く碓氷第三橋梁(めがね橋)へ
碓氷第三橋梁(めがね橋)
http://www.annaka-city.com/history/01.htm

板鼻宿を去り、一路軽井沢方面、碓氷峠へ。春の景色が徐々に冬へと戻っていく。レトロ旅にふさわしい季節逆行。タイトなワインディングを駆け上がるとそびえたつアーチが出現。碓氷第三橋梁、通称:めがね橋。レンガ創りの見事なアーチ。今にも残るその姿に、技術水準の高さがうかがえる。明治25年の完成当時は鉄道橋として活躍し、今は遊歩道にその名残をひっそりと残している。険しい碓氷峠を越える交通路として、経済と生活を支えてきた。ただ武骨でなく力強さと美しさが共存する構造美に、当時の技術者の熱い想いを見る。とにかくラインが美しい。

橋の真下から。力強く天に伸び、アーチを描く。

物資や人だけでなく、たくさんの想いを届けた道。

アプトの道として現在は遊歩道が整備されている。長いトンネルを歩く。

正面から。富岡製糸場もそうだがこの時代の建造物は木からレンガへ、西洋建築を取り入れているのがよくわかる。もしかしたら古代ローマへと続く橋かもしれないと、ロマンを感じる。

ハイソサエティな軽井沢の象徴ともいえる旧三笠ホテルへ

ハイソサエティな軽井沢の象徴ともいえる旧三笠ホテルへ
旧三笠ホテル
http://kanko.town.karuizawa.nagano.jp/sightseeing/005.php

ドライブのゴールは、軽井沢の旧三笠ホテル。明治は後期に建築された、重要文化財。軽井沢の象徴でありながら、軽井沢の億森の中にひっそりとたたずむ。その姿は非常に美しい貴婦人とも形容できるだろう。要人をもてなしてきた、当時の姿がうかがわれる。館の内外をじっくりと堪能して、レトロドライブはこれにて終了。帰路へ。温故知新という言葉があるように、古きものをたずねることは、新しい明日をつくるインスピレーションになる気がする。

青空と森、クラシカルなホテルの色調が見事に調和。夕日がつくるコントラストが映える。

正対称な作りを、あえてずらしてみてみる。時に逆らい、タイムスリップした気分。レトロ。

趣のある一室。部屋に差し込む木漏れ日が、ノスタルジーを誘う。

そこかしこに明治の面影。窓から差し込む柔らかい光が、当時も客人をもてなしたのだろう。

窓の向こうには、雪化粧の森。軽井沢の春は少し遅い。

軽井沢彫りの家具も飾られている。自然の美しさを留める木彫り装飾も、実は明治からの伝統工芸。リゾートとして、栄華を極めた軽井沢の和洋融合の結晶が見られる。

美しく伸びる廊下。 レンガでできた力強い建造物を見てきただけに、この木造建築の優しさや柔らかさを感じることができる。

旧三笠ホテルを後に、遠景。まさにレトロ。

軽井沢チャンネル
首都圏から2時間。「軽井沢」の遊び方をちょっと違った視点で地元ガイドがご紹介。グルメ、デート、遊び、見どころを、周辺地域とともにガイドがシチュエーションに合わせてご提案します。
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