戌の日・安産祈願にぴったりなおすすめランチコース。東京水天宮に参拝したら、下町の老舗甘味と絶品天ぷらを味わおう!

東京の安産祈願といえば「東京水天宮」が有名。現在は本殿建て替え中で仮宮が浜町の明治座そばにあります。このエリアは、歴史のある店舗が多い、下町と呼ばれるエリア。赤ちゃんの健やかな誕生をお祈りした後は、下町の魅力を味わってみませんか? 箱崎にある絶品天ぷらが味わえる「天ぷらつじ村」で職人技の天丼を味わったあとは、お散歩がてら歩いて人形町にある天保八年創業の「甘味処 初音」でもちもちの白玉を頂く、お腹が喜ぶランチコースです。

朝からスタート
都営新宿線「浜町駅」A2出口からスタート

新宿と本八幡を結ぶ都営新宿線。浜町駅は改札がひとつなので迷うことはありません。出口はA2明治座方面が最寄です。
安産祈願の神様「東京水天宮」(仮宮)へ

http://www.suitengu.or.jp/
水天宮は江戸鎮座二百年の記念事業として社殿の建て替え工事中。そのため2014年3月より日本橋浜町に仮宮があります。参拝、祈祷はこちらで受けられます。水天宮の神様は、平清盛の孫にあたり、壇ノ浦の合戦においてわずか8歳で海中に身を投じて亡くなった安徳天皇。そこから、安産祈願、子授けの神様として厚い信仰を集めるようになった場所なんだそう。

ご利益にあずかろうと雨にも関わらず、多くの人が参拝に訪れていました。祈願の受付は朝8時~午後3時。戌の日に限り、朝8時~午後3時半まで。まず入り口付近に置かれている用紙に記入して、奥にある社務所でお金を収めます。ちなみに戌の日は、祈祷のために昇殿できるのは妊婦のみなので、待合室はもちろん、入りきれない付き添いの人たちで境内はごった返していました。

祈祷のほかに授与品として、「鈴の緒 御子守帯」と「御子守帯の小布」があります。御子守帯はいわゆる腹帯で、戌の日にお腹に巻くことでお産が軽くなるご利益があると言われています。小布のほうは、手持ちの腹帯や身に着けるものに縫い付けたりできる小さなもので、ご利益に変わりはないとのこと。ちなみに「戌の日」は犬のお産は軽く安産であることにちなんだ日。妊婦になると伝統や習わしなど知ることが多いなあ。

腹帯を日々巻くのは難しいので、「御子守帯の小布」を産前ベルトに縫い付けてみましたw
無料シャトルバル「子宝丸」で水天宮のロイヤルパークホテルまで移動

http://www.rph.co.jp/info/inf00170/004140.html
建て替え中の水天宮にお参りする方も多いので、水天宮駅に隣接している「ロイヤルパークホテル」から浜町の仮宮まで無料シャトルが走っています。これで移動します。ロイヤルパークホテルのロビーには水天宮の境内にあった「子宝いぬ」が置かれているので、立ち寄ってもよいかと思います。
ランチは箱崎の天ぷら屋さん「つじ村」で絶品天丼にいたしましょう

ホテルオークラで修業されたご主人が腕を振るう天ぷら屋さん。ここの天ぷらを食べたら他は考えられない!というくらい感動できる味です。その軽やかさといったら! 絶妙な火の通し加減に唸るばかり。こんなおいしい天ぷらがランチ価格でいただけるとあって人気のお店です。15席のお店なので、ランチが始まる11時半ちょっと前にお店に行けるのがベスト。

先代、今のご主人ともにホテルオークラで修業されています。ホテルの天ぷらを食べたときの、贅沢なあの感覚が味わえます。

ランチメニューは天丼(1300円)、天ぷらご飯(1300円)、サービス天丼(980円)。このほかにも穴子丼などあります。他にも天ぷらコースや穴子丼などありますよ。

手際よく注文をさばくご主人。「チューボーですよ」にも出演経験がある、まさに街の巨匠。そして物腰がとっても柔らかい!

ぷりっぷりの海老が2尾、キス、穴子、野菜2点(カボチャとナスでした)にかき揚げが付いた天丼。味がしっかりついていて、1点1点特製タレにくぐらせてあるのですが、そのタレが絶品。甘みが少なくて素材の味がしっかり味わえます。野菜はホクホクだし、キスや穴子は柔らかくてフワフワ。これを食べている時間がずっと続けばいいのに…と思える幸せなひととき。
食後は運動を兼ねてお散歩。人形町にある老舗甘味処「初音」を目指します

http://www.nihonbashi-tokyo.jp/enjoy/gem/201307/
つじ村のあと、少し歩いて人形町通りを地下鉄日比谷線「人形町駅」方面へ向かいましょう。このあたりは日本橋。江戸時代、下町として栄えた辺りなので、着物屋さんをはじめとする衣料品や道具店、すきやきの「今半」本店、軍鶏鍋専門店の「玉ひで」など老舗、名店がずらり。そぞろ歩いているだけも楽しめるエリアです。つじ村からはゆっくり歩いても10分弱のところにある「甘味処 初音」へ向かいます。

扉を開けると、甘味処のイメージそのままに、木のテーブル席が並ぶ細長い店内。照明にもどこか温かみが感じられて昭和の雰囲気が漂います。こざっぱりしているので男性ひとりでも入れそうな雰囲気。店名の初音は、歌舞伎や落語が好きだった初代が、歌舞伎に登場する「初音の鼓」に因んで名付けたそう。そう言われてみると、窓や扉に鼓があしらわれています。

抹茶クリーム小倉白玉。あんこのおいしさに同行の旦那さんも感動していました。白玉のぷりぷり&モチモチ感も魅力的。気に入ったみたいで、ひとつしか分けてくれませんでしたw

肌寒い日だったので、おしるこを注文。こちらも身体にすーっと染み込むさらりとした口あたりで、「おいしい!!」丁寧に焼かれたお餅との相性はいわずもがな。小豆のおいしさをひしひしと味わえる。日本人で良かった~。

創業天保八年っていつ?? と思って調べたら西暦でいう1837年、幕末の江戸時代でした。創業以来、この地で変わらず営業されているそうです。お茶がまたおいしいこと! 茶釜でたてたお湯で入れた煎茶だそうです。

店頭のディスプレイ。メニューは迷ってしまうくらい豊富です。近くにあったら頻繁に通いたいなあ。おいしいもの尽くしで重くなったお腹を抱えて、幸せな気持ちで安産祈願コースは終了~。母の喜びがきっとお腹の赤ちゃんにも伝わっているよね。