”友達”から”恋愛対象”に昇格できる!華やかOLを神楽坂に誘うなら、こんなデートが◎

「彼氏にフラれた、気晴らししたい!」・・・って、仲良しグループに連絡してみたけど、暇だったのは1人だけ。うーん、頼れる男の子ではないけど、とりあえず遊びに行ってみようかな。2人で出かけることなんて今までなかったけど、アイツどんなとこ連れてってくれるんだろう?

昼からスタート
彼の住む街、【飯田橋駅西口】からスタート

自分の住んでる街に呼び出すなんて、さすがアイツ。 しかも遅刻って…ごめんごめん、じゃないよ! すぐ目的地に着くから許して、だとー!?
”東京のお伊勢”こと、【東京大神宮】

「ここ、ここ~」と、アイツ。 お、本当に近い! 駅から徒歩5分くらいでたどり着いたのは…なになに?東京大神宮? ここ、有名なの??

彼「まぁまぁ、まずは手水で手を清めて。左手からね」 私「それくらい知ってるよ!」 って、なんか、こういうやりとり懐かしいなぁ。 考えてみたら、ご飯以外で元カレ以外の男の子と2人のお出かけって久しぶりかも。 …まぁでも、相手はただのオトコ友達か!

それにしても、やたら若い女の子率高くない? 彼「だってここ、”東京のお伊勢”って呼ばれる、結びの神の神社だから」だって。 ふぅ~ん、もしかして私に気を遣ってくれた? でも、『今ある縁をより強く』を祈願してって…私いま縁なくなったばっかりなんだけど!

絵馬を見てみても、 「○○とずっと一緒にいられますように」 「××と付き合えますように」 ばっかり! 私、いま何のアテもないのにー!嫌味!? 彼「そんなことないでしょ。そういうとき、意外と近くに”縁”ってあるものだよ」 …ん?何それ、意味深。

せっかく来たし、おまもりでも買おうかな。 「すみません、これください」 言って財布を取り出そうとすると、その手を止められる。 「俺が買うから」 なんでって聞くと、「おまもりは、人に買ってもらったほうが効果あるんだって」。 そうなの?まぁでも…ありがとう。
知る人ぞ知る【神楽坂下】

彼「神楽坂は、逆転式一方通行の坂って知ってた?」 逆転式一方通行なんて聞いたこともないよ、私。 「進行方向が、午前と午後で逆転するんだよ。あと数時間で変わる」だって。 へぇ~さすが住人♪ そういうことを聞いたあとは、いつもよりワクワクしちゃうね、神楽坂!
虎が護る【毘沙門天善國寺】

私「えー、また神社!?」 彼「違うよ、ここはお寺。毘沙門天善國寺」 うっ…なんか、ムカつく突っ込み! 私「可愛い狛犬だ~!」 彼「それは、狛犬ならぬ狛虎。毘沙門天は、寅毘沙とも呼ばれてて、ここでは狛虎が鎮座してるんだ」 私「…」 やっぱり、ムカつく!

階段から見下ろす、ちょうちんの景色がキレイ。 イラッとした気持ちなんか、すぐに消えてしまうから不思議。 「なんか、癒されるよね。こういうところ来て落ち着くのって、ホント日本人だなって感じる」 共感するのは悔しいけど、心から同意! 2人で、しばしボー…。 無言になっても、気遣いしなくて良い相手って楽。 やっぱ、オトコ友達って良いもんだなぁ。
ハイセンスなセレクト雑貨店【貞】

続いて、可愛らしいお店に連れて行かれる。 説明を求めるように彼を見ると、「ここはね、セレクトショップだよ」 「貞」というお店で、職人や作家さんが手掛けた商品が売っているのだとか。 http://www.sadakagura.com/ 何それ、すごいハイセンス雑貨が拝めそう!ということで、早速入店~♪

「可愛い~!!」 しかも、これ全部手作りなんだとか! 6坪の小さなお店に、所狭しと可愛い商品が並ぶ。 うわぁあ、隅から隅まで見入っちゃう!!

「これ、似合うんじゃない?」と、急に彼が私のピアスを選び出す。 うん、可愛いとは思うけど…煮え切らない私を無視して、レジに商品を持っていく。 そして、あっというまに購入。 「はい、これにつけかえて。今つけてるの、元カレからもらったやつでしょ」 そうだけど、だからってなんで?と聞く私に「オレからもらったものじゃ不満?」 えっ…?不満、じゃないけど…。 こんな風にリードされると、ちょっとドキドキしちゃうじゃん…
ケーキ職人がつくる、絶品クリームパンの店【亀井堂】

緑のドアが見え始めたあたりで、急に慌てる彼。 「あ、ヤバイ!もうお昼になるよね!?」 急いで~と、さりげなく手を握られた! ちょ、ちょっと!!

「間に合った~」お店に着いたとたんに、手を離される。 どうしちゃったの、私。 オトコ友達に、ドキドキさせられるなんて。 頼りないヤツって思ってたけど、案外オトコらしいかも…

上野にある老舗和菓子屋さん・上野亀井堂が始めたケーキとパンのお店「亀井堂」。 連日正午には売切必死なんだとか。 なるほど~、だから急に慌てたのね! 1日400個も売れるクリームパンって、どんな味なんだろ~

店内奥にあるテーブルでイートイン可能とのこと。 お昼ご飯に、いただきまーす! もぐもぐ。 「おいしい!!」 さすがお菓子屋さんのつくるパン!絶品スイーツ!! ハイテンションで顔を上げると、目の前の彼も超絶笑顔。 目があって、再びどきっ。 「ね?急いで来て、良かったでしょ?」 う、うん…。
神楽坂の雰囲気にピッタリ!【ねこの郵便局】

お腹もいっぱいになったところで、次に出発~♪ お店を出て左手に歩くと…ん?猫がいっぱい~

猫×神楽坂のコラボショップ「ねこの郵便局」に到着! お店は、外観から中まで、ぎっしりと猫だらけ。 来店記念に壁に切手を貼れるらしいけど、さすがに持ち歩いていない…

看板ねこ”きじたろう”にも会えず、残念がっている私に 優しいオーナーが「また、遊びに来てね」と声をかけてくれる。 是非、とすぐに答える彼。 気が付けば、ずーっと彼のペースにまきこまれている私。
懐かしい動物遊具に会える【赤城児童遊園】

「ねこの郵便局」のオーナー情報で、「赤城児童遊園」に立ち寄ってみた。 象さん滑り台とか、懐かしい~!! 昔、こういう動物の形の遊具がある公園で遊ばなかった?

神楽坂の斜面を利用したという、段々になっている不思議な公園。 象の目、ちょっと怖いよねー?なんて笑い合っていると、 長く付き合っている彼氏と一緒にいる気分になっちゃう。
デートのしめは、全てが近未来な【赤城神社】

行きたいところがあるというから聞いてみると、またしても神社。 「神社好きだね~」とちゃかすと、「ただの神社じゃないんだよ」と。 到着してビックリ! マンションの隣に神社!?

私「これは、狛…」 彼「これは、狛犬(笑)警戒しすぎ(笑)」 むむむ…。

鈴の音おみくじだって、可愛い! ひいてみたら?と言われたけど、どうせ今の私は運勢悪いし、良いよ。 元カレのことを思い出して、ちょっとテンションダウン。 そんな私を気遣ってか、ちょっと休憩しようと声をかけてくれた。

近くのお店だろうな、とは想像してたけど…まさか神社の中にカフェとは! 建築家・隅研吾氏が手掛けた近未来の神社なんだって。 ということで、休憩は神社内にある「赤城カフェコーヒー」で。 http://www.akagi-cafe.jp/ ハートのラテアートが出てきて、うっとり。 神社なのに、オシャレすぎる~ 再びテンションが戻った私を見て、彼も満足そう。

「夜、ライトアップされるのもキレイみたいだよ」 なんていうから、夜まで一緒なのかと思ったのに しばらくしたら、「そろそろ、帰ろうか」って。 思わず「もう帰るの?」と言ってしまう。 「うん。まだ帰りたくないなら、うちにでも来る?」と彼。 い、行かないよ!…とりあえず、また今度ね。また遊ぼ! 『二人で』って言葉は、なんとか飲み込んだ。 …確かに、”縁”って、意外と近くにあるのかもね。

【著者プロフィール】下村さき 1987年生まれ、早稲田大学法学部卒。 地方銀行に就職の後、学生時代から行っていた芸能活動を本格化させる。 2012年より恋愛エッセイの執筆活動をスタート。 男性が好む“ムリめ美女”たちの生態を研究、現場の声を募り、世の男性に向けて発信している。 また、OL生活の合間にネットショップ広告やイベントレポートなども手がける。 OFFICE SHIONAGI 〜HEARTLAND Inc〜所属。 男性向け恋愛ワークショップ、イベントサポートなども開催している。 電子書籍「彼女が別れを決意する恋愛NGアクション http://www.amazon.co.jp/dp/B00IYI05HI ブログ http://ameblo.jp/saki-0813/