【加賀市】歴史ある山中温泉に芽生える新たな取り組みを楽しむおとな旅

【加賀市】歴史ある山中温泉に芽生える新たな取り組みを楽しむおとな旅

山中温泉は古い歴史を持っているが、これまでの温泉旅館やお土産コーナーではない、山中温泉の新たな魅力を掘り起こすべく、いくつかの注目すべき施設が動き始めている。この地域の活性化をまさに実践する彼らを紹介しよう。これまでの山中温泉に新たな楽しみ方を提案するその仕掛けに注目を。もっと山中温泉を楽しめるはずだ。徒歩だけではなく、レンタカーなど車で移動する必要があるので、ご留意ください。

朝からスタート

からスタート

【10:30】スタートは菊の湯

【10:30】スタートは菊の湯
山中温泉総湯 菊の湯

山中温泉のランドマークといえば、ここ『菊の湯』。 ということで、まずはここからスタート。

【10:30】まずは山中温泉の総湯(菊の湯)そばにあるLOBBY(ロビー)へ。

【10:30】まずは山中温泉の総湯(菊の湯)そばにあるLOBBY(ロビー)へ。
LOBBY(ロビー)
https://www.lobby-yamanaka.com/

まず最初に、山中温泉の総湯(菊の湯)そばにあるLOBBY(ロビー)。古い家を改装した建物の門を入ると奥にフロントカウンターがある。この「ロビー」は山中温泉のスタート拠点として立ち上げたポイントである。この「ロビー」からカフェやレストラン、散歩やサイクリング、あるいいは木工細工の体験コース、素泊まりできるまちやど「GeicoHouse(げいこハウス)」への紹介、お土産屋さん、あるいは総湯(菊の湯)など、温泉の楽しみの中心となるのがこの「ロビー」となる。 画像は、古い民家を改装した「ロビー」。土塀や奥の蔵などもうまく使い、あるものを無駄に捨てるのではなく、新たな旧家の再生(リメイク)ともいえるだろう。 加賀市山中温泉本町2丁目ソ13-3 電話0761-75-7299 Email lobby-yamanaka@machimirai.co.jp URL www.lobby-yamanaka.com

「ロビー」のフロントカウンター。菊の湯へ行く際にシャンプーやバスタオルなどがセットになったものが用意されている。右側の蔵の奥には、貴重品などをしまうロッカーも完備されている。もちろん浴衣のレンタルもある。左の階段は2階のカフェへ続いている。

「ロビー」2階にあるコンクリートを生かした斬新な空間のカフェスペース。「ロビー」のカフェでは、ホットドッグやフレンチトースト、加賀名物焼きいなりやデザート、ドリンク類もコーヒーから加賀棒茶、クラフトビールなども用意されている。

【11:30】山中温泉荒谷地区に昨年できた新しいスタイルの漆工房「ギャラリー・凄」へ。

【11:30】山中温泉荒谷地区に昨年できた新しいスタイルの漆工房「ギャラリー・凄」へ。
アメイジングギャラリー
https://www.amazing-gallery.com/

「ロビー」から約6km、車で15分ほどの山中温泉荒谷地区に昨年できた新しいスタイルの漆工房「ギャラリー・凄」。漆アーティストである更谷富造さんが漆の啓蒙と後継者育成の為に重要伝統的建造物である大きな古民家を改修したいる。外観からはその中の雰囲気は全くわからないが、入ってみればその空間デザインのスケール感に驚かされるはず。更谷さんの作品制作だけではなく、木工の実習、焼き物の粉継ぎ(金継ぎ)教室、漆芸教室、修復教室など、アマチュアコースからプロを目指すセミプロコース、博物館級のものを扱えるマイスターコースまでの講習を行っている。受講はユニット制で1ユニットが3時間、観光の人やシニアの人でも気軽に希望の講座を受けることが可能。ただし事前に予約が必要。また、カフェも併設しているので、澄んだ空気と緑の中でゆったりカフェタイムを過ごせる。更谷さんの作品も多数展示されており、なかなか見応えのあるものばかり。漆のアートを見て、また時間があればぜひ体験してみてほしい。

入り口にある、いずれも繊細かつ大胆な巨大な丸太のカウンターとその上にある大きな組み木の照明デザインに圧倒される。 石川県加賀市山中温泉荒谷町ヌ33-2 https://www.amazing-gallery.com/ amazin.gallery.jp@gmail.com 電話 076-76-5245 営業時間/10:00~16:00 定休日/月、火曜日

中央にある囲炉裏も迫力たっぷり。

制作工房の中。机の上に並んでいるのは、ヨーロッパに輸出されていた漆塗りの万年筆の修復依頼のもの。その他滅多に見ることがないような極めてレベルの高い漆の工芸品の復元や修理の依頼品がたくさん並んで居る。その修復途中の工芸品を見るだけでもここにくる価値があるかもしれない。

ゆったりしたカフェスペース。

更谷さんの漆芸術。このような素晴らしい漆作品がいくつも展示されている。その技術と芸術性の高さに注目を。

更谷さんの漆芸術のひとつ

更谷さんの漆芸術のひとつ

【13:00】ちょっとユニークなカフェで一休みを。山中温泉の入口手前のちょっと引っ込んだ場所にある広い庭のある小さな小屋のカフェ「coya-p」(コヤピー)へ。

【13:00】ちょっとユニークなカフェで一休みを。山中温泉の入口手前のちょっと引っ込んだ場所にある広い庭のある小さな小屋のカフェ「coya-p」(コヤピー)へ。
〒922-0106 石川県加賀市山中温泉上原町ル

更谷さんの工房からの帰りには、ちょっとユニークなカフェで一休みを。山中温泉の入口手前のちょっと引っ込んだ場所にある広い庭のある小さな小屋のカフェ「coya-p」(コヤピー)。素朴な手作り感たっぷりで、庭にはやはり手作りのピザ窯もある。メニューも自然を生かしたものばかり、どこかにありそうで、多分ここにしかない雰囲気とメニューは、ぜひ味わってみてほしいもの。店内にはレコードをきけるオーディオシステムがあり、真空管アンプとJ B Lスピーカーから懐かしい音楽が流れている。まるで時間が止まっているかのようなその空間は、他にはない魅力がある。 「coya-p」(コヤピー) 加賀市山中温泉上原町ル26 電話090-1632-6576 営業時間/不定期なのでお問い合わせを 休/不定期なのでお問い合わせを

素朴な手作り感たっぷりで、庭にはやはり手作りのピザ窯もある。

【14:30】に、山中温泉へ戻り、温泉街の入口手前にある雑貨ショップ「s.t.c」(エスティーシー)へ。

【14:30】に、山中温泉へ戻り、温泉街の入口手前にある雑貨ショップ「s.t.c」(エスティーシー)へ。
〒922-0111 石川県加賀市山中温泉塚谷町イ236

最後に、山中温泉へ戻り、温泉街の入口手前にある雑貨ショップ「s.t.c」(エスティーシー)へ。北陸だけではなく、全国的にも有名なアパレルやアクセサリー、雑貨など幅広く扱っているショップ。その独自の世界観による品揃えや店作りだけでなく、単なるショップにとどまらず、山中温泉エリアや加賀地区の様々なムーブメントをリードしていることでも知られている。レディス、メンズ、キッズのアパレルからアクセサリー、インテリア雑貨から家具まで、広い2階建ての店内は、ゆっくり見て回るだけでも十分楽しめるはず。山中温泉やこのエリアのいっそうの活性化のために、新たな仕掛けも準備中とのこと。山中温泉で何が始まるのか、期待したい。 加賀市山中温泉塚谷町イ-236 電話/0761-78-2817 営業時間/平日:10:00~19:00、土・日曜日、祝日:10:00~20:00 定休日/火曜日

見ているだけでも楽しくなる品揃え。しかも意外にリーズナブル。

レディース 中の広さや品揃えは、外からでは想像できない。

【15:30】今日のお宿「GeicoHouse(ゲイコハウス)」へ。

【15:30】今日のお宿「GeicoHouse(ゲイコハウス)」へ。
GeicoHouse ゲイコハウス

最初に尋ねた「ロビー」から歩いて数分のところにある「GeicoHouse(ゲイコハウス)」。今日のお宿はこちらだ。 実際に芸妓さん達が住んでいた町家をリノベーションし、紅色の一棟貸しの宿となっている。中は、趣ある雰囲気は古い町家ならではの趣がある。スペースはゆったりしているので、家族でもグループで借りても、ゆったりくつろげるはず。 なお、シャワールームはあるがお風呂に浸かりたいという場合は、「ロビー」でお風呂セットを借りて菊の湯(総湯)へ行こう。 また食事は、近隣の和食・洋食・焼肉・バーなど好みに応じて紹介してくれる。こおろぎ橋など山中温泉の観光ポイントも近く、新しい温泉の楽しみ方の提案としてこれから話題になりそう。ぜひ先取りしてみては。 ※「GeicoHouse(ゲイコハウス)」の受付は「ロビー」で行っています。 画像は、「GeicoHouse(ゲイコハウス)」入口。紅色の外観が目印。 ※15時チェックイン、10時チェックアウト 料金/4名まで一泊素泊まり 35,000円税別、1名追加ごとにプラス3,000円税別

部屋は複数あり、原則6名まで収容可能。

洗面台やトイレなど水回りはとってもおしゃれにリノベーションしている。

セミダブルのベッドルーム。シングルのベッドルームもある。 ※ベッド数:シングル×2、セミダブル×2、布団×2 少し早めにチェックインして、菊の湯につかり、温泉街をぶらり散歩する、大人の旅を楽しんだ。

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