池袋と目白観光でおすすめコース! 世界の切手からモダンな建築まで、すてきなアートに触れるお散歩コース

”いつだって必ず迷子になる、ちょっと苦手な街” とか言ってた記憶が新しいのですが、またしてもやって来ました豊島区池袋!今回は池袋から目白まで、繁華街・池袋とは違う、アートなコースをご紹介します。芝生が広がり、ピクニックにぴったりな「南池袋公園」にある「Racines FARM to PARK」で野菜たっぷりのランチをしたら、フランク・ロイド・ライト設計の「自由学園明日館」の喫茶付き見学に参加。目白方面に歩いて、天然氷のかき氷が人気の和菓子店「志むら」でひと休み。目白エリアにある「切手の博物館」でちいさなアートを堪能したり、遠藤新が設計を手掛けた「目白が丘教会」を訪れます。

昼からスタート
【12:00】JR「池袋駅」東口からスタート!

http://www.jreast.co.jp/estation/station/info.aspx?StationCd=108
お昼からスタートするゆったり散歩です。「池袋駅」はJR、東京メトロ、東武鉄道、西武電鉄が乗り入れる、巨大ターミナル駅。人混みが絶えることはありません。写真には写っていませんが西武側、すなわち「池袋駅」東口から行ってみましょう。

池袋東口と言えば、前回の池袋さんぽで紹介した洋菓子・喫茶の「タカセ」があります。今回も寄り道してから、目的地の南池袋公園を目指します。 公園までは歩いて10分ほど。こっちで合ってるのかな? って不安になった頃に 「南池袋パーク街」に出ます。ここをまっすぐ行くと公園ですよー。
【12:20】外国の公園みたいなかわいさ! 「南池袋公園」の「Racines FARM to PARK(ラシーヌ ファーム トゥ パーク)」で新鮮野菜のランチ

http://racines-park.com/
先日お友だちがピクニックするというので知った「南池袋公園」。池袋でピクニック?! そんな場所があるなんて想像できなかったのですが、来てみてびっくり! ここは行政と地域で設立された「南池袋公園をよくする会」によって、大規模な工事を経て、2016年4月に開園したそうで、まだ新しくてきれいです✧

\ 到着〜! / 5月にも関わらず真夏のような暑さだったこの日。木陰が涼しそう〜。ビルに囲まれた広〜い芝生では、平日のお昼時とあってサラリーマンやOL、親子連れや若者たちが思い思いのひとときを過ごしてます。 ガーランドフラッグも風に揺られてふわりふわり、まるで絵本に出てきそうなかわいさ!

公園内にある「Racines FARM to PARK(ラシーヌ ファーム トゥ パーク)」へ。まだおさんぽは始まったばっかりですが、まずは腹ごしらえ。 「生産者と消費者の “食を介するつながりの場” を目指したカフェレストラン」とあって、魅力的なメニューが揃います。外のオープンスペースや芝生で食べるのも気持ち良さそう!

広々とした店内もオシャレ✧ まずはレジでオーダーします。

オープンキッチンになっているので、お料理を受け取るまでに、目の前で調理される様子が見られるのも楽しい!

「オーガニックサラダとローストチキン(ブレッド付 )」(880円)に、セットで「カフェ コン レチェ」(250円)をオーダー。せっかくだから風を感じられる外の席で、いただきまーす! オリジナルドレッシングがおいし〜い! お店の人に聞いたら大葉とタマネギが入ってるとのこと。家で作れるかな? と思ってたらお店でも売ってました。再現できなかったら買いにこよう〜。 ※価格はすべて税込

さすがは池袋、時計のオブジェがフクロウ!
【13:45】建築美と歴史を感じる「自由学園明日館」で喫茶付き見学

http://www.jiyu.jp
「自由学園明日館」は、東久留米にある自由学園が1921年(大正10年)に女学校として創立された時の校舎で、近代建築の巨匠フランク・ロイド・ライトとその弟子である遠藤新の設計により建設されました。 現在は重要文化財に指定されており、結婚式やコンサート、生涯学習の場として活用されながら保存する「動態保存」の文化財として運営されているそうです。 tamaccö も友人の結婚式で2度ほど来たことがありましたが、じっくり見学してみたいなぁと思っていたのでうれしーい✧

週末や祝日は結婚式が執り行われていて、外観しか見学できないことも多いのですが、この日は平日! 内観見学できるうえに喫茶付き(600円/見学のみは400円 ともに税込)で入館します! ✎ 月に一度の夜間見学日や、コンサートなどのイベントもあるので、見学に行くときはHPでスケジュールのチェックを!

中央棟を挟んで東教室棟、西教室棟がシンメトリーに建てられています。 この日も西教室棟では、生涯学習の教室としていくつかの授業が行われていました。その西教室棟の裏には「JMショップ」というお店があり、「自由学園明日館」のオリジナルグッズのほかに、活躍する卒業生たちによる作品や雑貨などの商品を販売しており、お土産はもちろんショッピングにもぴったりな感じ。

東教室棟には、「婦人之友展示室」なるものが。 なんか聞き覚えのある感じが…と思ってたら、出版社の婦人之友社。「自由学園明日館」の向かいにその会社があることは知っていたのですが、婦人之友社を設立した羽仁夫妻が自由学園の設立者だったのは知らなかった!

結婚式の時に披露宴の場として使われている食堂。ここで使われているテーブルや椅子もオリジナルのデザインだそう。右が女学生用に作られた当時から使われているもの。左が披露宴のゲスト用に作り足されたもの。大人用に作られているのでサイズが違います。そんな歴史を感じられるのも魅力的!

バラの向こうのレンガ、一部歪んだ感じがするの分かりますか? これはレンガの形がおかしいのではなく、その手前のガラスが当時からのものという証なんだそう。ガラス越しの風景も、なんだかタイムスリップした気分を味わえます。

中央棟のホールでコーヒー & クッキーをいただきました。当時の女学生たちがここで礼拝を行ったりしていたのか、と考えながら過ごすティータイムのひとときは、少し気どって背筋が伸びちゃう感じ。

3つあったクッキーのうち、ひとつはバラの花に象られていました。「自由学園明日館」のまわりには色とりどりのバラが植えられていて、この時期にぴったりのお菓子に感動! 食べるのがもったいな〜い(けど、ひと口でパクッ!)。

中央棟は一部2階構造になっていて、展示コーナーになっていました。以前結婚式に来たときは新郎新婦がここに立って、ブーケトスをしていたのですが、こうなっていたとは! 明日館とライトに関するパネル展示や書籍がたくさん置かれていて、いろいろ学べます。精巧に作られた模型もかっこいい! ✎もっと詳しく知りたい場合、見学可能日の14時から行われている無料見学ツアー(所要時間約60分)がおすすめです

2階部分から見下ろすホール。窓の枠と目線を同じ高さで見られるので、じっくり観察しちゃいましょう。当時のままの照明のないほの暗さが、自然光をより明るく感じさせて、芝生のお庭も青々とまぶしく見せてくれます。 最後に「JMショップ」に寄って、次のスポットへ移動します。

余談ですが、「自由学園明日館」の向かいにある婦人之友社の入り口はこちらです。出版社を立ち上げて、教育にも力を注いだ羽仁夫妻、ご立派です✧
【15:30】目白駅そばにある、人気の和菓子屋さん「志むら」の甘味喫茶処でひと休み♬

http://www.wagashi.or.jp/tokyo_link/shop/2623.htm
「自由学園明日館」から目白駅まで歩いて約10分。駅まで来たらそこから1分ほどで、このエリアで人気の和菓子店「志むら」に到着。ここの2・3階は喫茶処になっています。今回初めて来たのですが、名物メニューがいろいろありました。幕ノ内弁当などのお食事もできるのでランチとしての利用もいいかも。

1階の和菓子店舗にて。プレゼントにも喜ばれそうなかわいさ!

いざ甘味喫茶処へ。平日でも前に並んでいる人がいるほどの人気ぶり! とはいえ、2フロアあるため、5分ほどで案内していただきました。 ここの人気メニューのひとつが、天然氷のかき氷。種類も豊富で迷っちゃう〜と思っていた tamaccö の目に飛び込んできた ”売切” の文字! そう、この日は5月なのに真夏のような暑さ♨ リベンジを誓ってもうひとつの人気メニュー、厚焼きホットケーキを注文、した数分後…。 隣の席に案内されたお客さんがかき氷を注文しているではないですか! 天然氷は売り切れたものの、天然氷ではないかき氷はできたとのこと。ますますリベンジを決心✧

そうこうしてると出てきました、「厚焼きホットケーキ・いちご」(1枚860円、2枚の場合1,080円)にトッピングで「バニラアイス」(108円)、セットで「コーヒー」(216円)をプラスのフルコース! ※価格はすべて税込

そのまんまのイチゴがごろごろ入ったソースがおいし〜い! そして厚焼きホットケーキ、驚きの厚さです! 500円玉を置いてみました。ほぼ同じ厚さですよ! その厚さもさることながら味もすばらしい、カステラのような弾力があり、ソースとの相性もばっちりでした。 お目当てだったかき氷のこともすぐ忘れさせてくれて、大満足✧

と言いつつ、帰りにお店入り口のかき氷の食品サンプルをパシャリ。ガラスが反射しちゃってますが、伝わりますでしょうか、このサイズ感! きっとホットケーキと同じイチゴソースを使ってるんだろうなと思うと、その味も保証できます。あー、夏になったら絶対食べに行かなくちゃ!
【16:15】切手マニアじゃなくても楽しめるアートスポット!「切手の博物館」

http://www.yushu.or.jp/museum/
日本国内だけでなく海外からの切手や、切手に関わる書籍や雑誌、封筒などの展示と一部販売も行っている、珍しい「切手の博物館」。切手はお手紙に貼るものですが、その小さな額の中に描かれた世界は無限大アートといっても過言ではありません! と熱く語ってみましたが実は tamaccö、郵便局で働いていたことがあるため切手が大好き。そのため、ここに来たら散財必至と今まで避けてきたスポットなのですが、初めて来てみました。お財布の紐をギュッと握っていざ入館です!

入り口では楳図かずお先生デザインのポストがお出迎え。開館20周年を記念して設置されたそう。楳図かずお先生とは、吉祥寺おでかけコース( http://dekakeru.jp/course/view/1189 )以来の再会です。

入ると正面には、古切手を利用した大きな貼り絵が貼られています。 この右側、ショップコーナーを抜けて展示コーナーに行くのですが、あいにく多くが未使用切手のため、撮影は禁止。展示は3カ月ごとにテーマを決めて企画展を開催しているとのこと。このときは5月とあって『緑がいっぱい〜癒しの切手たち〜』がテーマ。植物をはじめ、世界各地の緑色した切手が並ぶ様子はきってマニアでなくても楽しめます! 詳しくはこちら → http://www.yushu.or.jp/museum/kikaku/index.html ちなみに次の企画展は『働く車』だそうです。これもおもしろそう! (入館料 大人¥200、小中学生¥100。1円以上の未使用切手で支払っても入館できるそう!)

実物を見たことある人は減ってきているのではないでしょうか、懐かしの筒型ポストも!

来館記念にぴったり!自分の切手シールが作れるブースもありますよ!

世界中のかわいい切手のほかに文房具も並ぶショップコーナー。 …お財布の紐、ゆるみました。
【17:15】遠藤新 設計のモダンな「目白が丘教会」へ

http://mejirogaoka-church.com
「切手の博物館」からJRの高架をくぐり、歩くこと約5分。坂を上った静かな住宅街にそっと佇むモダンな建物が「目白ヶ丘教会」です。 「自由学園明日館」の設計をしたフランク・ロイド・ライドの弟子として知られる遠藤新の最晩年の作品だそうです。どことなく「自由学園明日館」を彷彿させるデザインなのはそのせいなんですね。

窓枠のデザインや鐘楼もちょっとモダン! 残念ながら見学としての開放は通常されていないようで、内部の見学はできませんでしたが、礼拝にはクリスチャンじゃない方も参加できるようです。建物の見学を目当てに行くのは失礼かもしれませんが、心も清らかになるいい機会かも⁈
【17:30】JR「目白駅」でゴール

https://www.jreast.co.jp/estation/station/info.aspx?StationCd=1553
池袋駅東口から始まった今回のお散歩コースは、JR「目白駅」でゴール。 クラシカルモダンな建築や切手のアートに触れ、また池袋界隈のことを好きになった気がします✧ 食べ逃した「志むら」の天然氷のかき氷を食べに、この夏、また出かけたいと思います!

あと、目白駅の入り口の上のステンドグラスも、何気にすてきでした。

〈おまけ〉手前は、寄り道した「タカセ」で発見したパンのシール! 前回行ったときは気づきませんでしたが、すごくおいしそう & かわいい! そして時計回りに「切手の博物館」で買った海外の切手たち。大阪万博の太陽の塔モチーフの切手は、実はグラナダのもの(日本でも使えたらいいのに!)。切手を貼るのにぴったりなサイズの糊は「切手の博物館」オリジナルラベル。入館時にもらったスタンプカードは、スタンプがたまるとプレゼントがもらえたりと特典があるようなので、しばらくは通っちゃいそう(カードは1年間有効)。「自由学園明日館」の「JMショップ」で買ったオリジナルのお煎餅はおしゃれなので、しばらく飾ってからいただきたいと思います!