阿佐ヶ谷観光でおすすめコース! 老舗の喫茶店から、ちょっとおしゃれな映画館や古本屋さんまで、阿佐ヶ谷の魅力がたっぷり!

阿佐ヶ谷って、有名な公園やお寺とかもあまり聞かないし、何をして過ごしたらいいのかわかんない街だな〜って思ってました、つい最近までは(すみません)。 でも、ちょっと歩いてみると、おすすめしたくなるお店やスポットがたくさん! 中央線沿いの街ってどことなく似たり寄ったりな感じですが、阿佐ヶ谷は古いものも残しつつ、ゆっくり少しずつ良くなっていってる、今まさに成長している印象の街。そんな阿佐ヶ谷の魅力が発見できるおでかけコースです。それでは行ってみまーす!

朝からスタート
【11:30AM】JR「阿佐ヶ谷駅」北口からスタート!

JR「阿佐ヶ谷駅」といえば中央線、なイメージですが、実は土休日は高円寺・西荻窪と並んで、中央線が停まらない駅なんです(でも大丈夫! 総武線が停まりますよ)。中央線ユーザーでもぼんやりしてると電車が通り過ぎてしまうことがありますので、初めて行く人やあまり行ったことのない阿佐ヶ谷ビギナーは焦らずに、おでかけ前にはカレンダーの確認をお忘れなく。
【11:50AM】まるでジブリ映画の世界!「 Aさんの庭」を散策

http://www.city.suginami.tokyo.jp/shisetsu/kouen/01/asagayakita/1007059.html
かつてここにあった、昭和初期の杉並の文化や生活を伝える住宅と緑あふれるお庭。宮崎駿監督著『トトロの住む家』で紹介されたこともあり、取り壊しの話が持ち上がった際には6,000を超える署名が集まったそう。この住宅を愛する人々の想いを知った杉並区がこの地を取得し、公園計画を進めていた平成21年2月、なんと火災により住宅は焼失。 その後、宮崎監督から公園デザイン提案の申し出があり、”かつてこの地にあった住宅の佇まいを風景として継承する”ことをコンセプトに、平成22年7月に公園として生まれ変わったのが、この「Aさんの庭」です。

駅からAさんの庭まで徒歩約15分。賑わう駅前から、ちょっと静かな住宅街を行きます。「道、間違ってないかな?」って不安になった頃、曲がり角に案内看板が。

看板から歩いていると右手に、たくさんの木や花につつまれた建物。トイレと防災倉庫を兼ねている建物の赤い屋根と茶色の外壁、そして白い窓枠は当時の住宅の様子を再現。確かに、ジブリ映画にも出てきそう! 建物の前には、シンボルのコブシの木が植えられています。

建物の前を通り過ぎ、奥には白いゲートが。ここからお庭に入ります。

火災後にも残された住宅の土台には芝生が張られたり、住宅とともに歴史を刻んできた木々と四季折々の草花がきれいに手入れされています。

いちばん奥には、『となりのトトロ』を思い出させる井戸が。しかもちゃんと出るんですよ〜! 大興奮!

小さな池の横には東屋もあって、今日は晴れた日曜日。 ここでランチを食べているご家族らしき人たちも。小さな子どもたちも、いつもとは違うお庭で過ごすひととき、たのしそうだし、ごはんもおいしそう! お庭に遊びに行くなら断然、日中がおすすめです。7:00AMから開いています。閉門時間は季節によって17:00PM〜19:00PMと違うので、行く時は気をつけてくださいね。
【12:30PM】商店街を抜けた先にある、すてきな古本屋「古書コンコ堂」をチェック!

http://konkodo.com
2011年オープンの古本屋さん。阿佐ケ谷駅北口からだと、いろんなお店が並ぶ商店街を歩いて約5分。かわいいレトロな茶色いタイル貼りの外壁に白い帆、かわいいお店のロゴが目印です。 “古書” とありますが、新刊本やお店の人イチオシのCDが並ぶコーナーがあったりします。古本のジャンルもさまざま。絵本やライフスタイル系の書籍、雑誌類もさまざまなジャンルが並んでいます。

角に面している建物のため、入り口じゃない側にも大きな窓が。店内も明るくて、家具や飾られた雑貨類もかわいくて、おしゃれなお友だちの家に来たような感じで、わたしもここに住みたい〜!

店内の店先に停められた自転車や植木鉢もおしゃれ✧

今回買ったのは、こちら。偶然、本の装丁デザインがショップカードと雰囲気が似てました。
【13:00PM】人気の喫茶店「gion(ギオン)」の名物メニューでランチ

阿佐ヶ谷駅北口にある喫茶店「gion(ギオン)」。8:30AM から 2:00AM までやっているというこのお店は、いつも老若男女のお客さんでいっぱい。一風変わった店内や名物メニューなど、"中央線らしい" って言いたくなる、そんなお店でランチをいただきます!

お店の入り口には木目調の看板に「gion」の文字。一見、どこにでもあるような喫茶店ですが…

2:00AM までやってるからか、ちょっとバーのようなカウンター。懐かしのファイバーフラワーの置物やステンドグラスのテーブルライトなど、ムーディーな雰囲気。

かと思えば、案内されたのはこのお店の隠れた名物、ブランコ席に通してもらいました! 座る時ちょっと怖いけど、でも1回座っちゃえばあとはさり気なく、ゆら〜りゆらり。 ピンクの壁もファンシーです。

メニューも、見る者に訴えてかけてくるものがあります。 せっかくなので、お店独自のソースで作った「ナポリタン」(800円)をいただきましょう! あと、コーヒーも飲みたいしアイスも食べたい気分だったので、「アイスコーヒー」(440円)にアイスをトッピング(プラス150円)に決定! ※価格はすべて税込

注文してしばし待つと、出てきました、ナポリタン & コーヒーフロート! とりあえずどっちにも「えっ?!」って声が出そうになったサイズ感です(特に、フロートのアイス)。 ナポリタンは、ソースのような甘辛さもちょっとあって、クセになる味。添えられたサラダとのコンビネーションも最高でした✧
【14:15PM】小さな映画館、「ユジク阿佐ヶ谷」で映画鑑賞

https://yujiku.wordpress.com/
阿佐ヶ谷で映画といえば、「ラピュタ阿佐ヶ谷」の方が馴染みがあるかもしれません。ここ「ユジク阿佐ヶ谷」は、2015年にオープンした「ラピュタ阿佐ヶ谷」の姉妹映画館。いつも特集のテーマがおもしろくって、すてきな作品ばかり上映しています。 館内は50席ほどで、ゆったり落ち着いて映画が観られるすてきな空間で、おすすめです!

ちょうどこの日は、"wild! これが私の生き方"特集の真っ最中。気になってたこちらの映画『MAGGIE'S PLAN』を観ることに(1500円税込 ※作品によって料金は異なる)。 同じ特集に組まれている『フランシス・ハ』の主演、グレタ・ガーウィグが本作でも主演。感動したり笑ったりっていうストーリーではなかったけど、同じ女の生き方として、嫌いじゃない映画でした。この女優さん、好きかも!

チケット売り場がある地下のフロアには大きな看板があり、特集ごとに、テーマに合わせたイラストが描かれています。この日はドキュメンタリー映画『≒草間彌生 わたし大好き』をテーマにしたイラストが描いてありました。ド迫力!

映画のチケットが、チラシを小さくして印刷されたものなので、手帳や日記にスクラップしたくなっちゃう! 毎月発行しているフリーペーパー『ユジク通信』もデザインもすてきだし、次は何を観に来ようかな〜って眺めるのも楽しいです。
【16:00PM】阿佐ヶ谷の台所、パールセンター商店街を歩く

http://www.asagaya.or.jp/
阿佐ヶ谷駅南口目の前にあるのがこのアーケード「阿佐ヶ谷パールセンター」。青梅通りの手前まで、全長約700mのあいだに、新旧さまざまな店が並びます。 何時も賑わっている場所ですが、夕方ともなると買い物をする地元民で溢れかえる活気あるアーケード、見学ついでに歩いてみます。

雨が降っても安心なアーケードは、よく見ると屋根もすてき!

歴史を遡ると、戦後、もともとこの辺りにお店を出していた人たちが戻ってきてから、今に続いているそう。新しいお店もたくさんありますが、じっくり見てみるとレトロな雰囲気を醸すお店もいくつか残っています。思わずお店の看板や建物の造りなどを見ながら歩いてしまいますが、人やお店にぶつからないように気をつけて。
【16:30PM】軽井沢の老舗甘味処「ちもと総本店 阿佐谷店」でひと休み

https://www.facebook.com/%E3%81%A1%E3%82%82%E3%81%A8%E7%B7%8F%E6%9C%AC%E5%BA%97-%E9%98%BF%E4%BD%90%E8%B0%B7-254895414858408/
軽井沢にある老舗の甘味処「ちもと総本店」。銘菓ちもと餅や天然氷を使ったかき氷が人気のお店で、箱根や都立大学などにも出店しています。2016年4月に阿佐谷店がオープン。 パールセンター商店街をずーっと歩いて、アーケードが終わる手前にお店はあります。阿佐ヶ谷さんぽの最後のひと休みにぴったり!

お店の前に立てかけられたメニュー看板。 天然氷のかき氷もいいし、あんみつも好きだし、でも軽井沢といえばお蕎麦も食べたいし…なんて悩むこと数分。よし! と決めていざ入店。店内は、まだオープンから1年とあって新しく、落ち着いた和の雰囲気でした。

tamaccö が選んだのはこちら! 「gion」で大きなコーヒーフロートいただいたから冷たいのはちょっとな〜、おなかもまだ空いてないしな〜、と、銘菓ちもと餅&蕎麦団子(合計432円税込)をいただきます。 おなか空いてないとはいえ、ちゃっかり2種盛りですけどね…! ちもと餅は、黒糖風味のふわふわした求肥に胡桃が包まれていて、あんこなどの和菓子が苦手な人でもいただけそうな優しい甘さです。蕎麦団子は串を持つとずっしりとした重さで、こちらもさっぱりした甘さの餡で、中の蕎麦粉のお団子との相性も抜群! 今度はお蕎麦とかき氷、食べに来なくちゃ。
【17:15PM】JR「阿佐ケ谷駅」南口でゴール!

ちもとを後にして、夕飯の買い物でにぎわう「パールセンター商店街」を戻り、JR阿佐ヶ谷駅に到着。阿佐ヶ谷さんぽもここで終了です。 阿佐ヶ谷は古き良きものを残しつつ、少しずつ洗練されていっているいい街だなぁという印象でした。今回紹介できなかったすてきなスポットも、まだまだたくさん! そんな阿佐ヶ谷の街、ぜひおでかけしてみてくださいね〜!