【三鷹〜調布】空と宇宙がつながる。調布飛行場と国立天文台を巡る東京穴場観光コース

一般の観光ガイドブックではなかなか紹介されていないですが、三鷹には「国立天文台」が、調布には新島や三宅島方面に行ける「調布飛行場」があります。どちらも三鷹/調布両駅からのアクセスにはやや不便な場所ですが、実はこの二つは徒歩圏内なんです。 そんな東京にあって知る人ぞ知る、行ってみたいけど行ったことない、穴場おでかけコースをご紹介していきます。 空も広くて自然もたくさん、そしてちょっとお勉強にもなる、デートにもお子さん連れにもおすすめなお散歩コースです。 夏の暑さも落ち着いた9月の日曜日に、ハイ、いってみまーす!

朝からスタート
【10:30】そら散歩は、JR中央線「三鷹駅」南口からスタート!

三鷹駅は新宿からJR中央線快速で14分。吉祥寺のとなりの駅ですが、とっても静かな街で、のんびり散策するのにぴったりです。今日はあいにく、お天気があんまりよくないものだから、行きはバス、帰りは飛行場から行こうかな? と、バス乗り場へ。 調布飛行場行きのある8番バス停でぼんやり待つも、バスが来ない…。よく見ると、時刻の上に「飛」って書いてある時間しか飛行場には行かないようで、ちょっとしたタイムロス! メモ✎ 直接バスで行く場合は、ちゃんと時刻表を調べよう 結局、2番のバス停から調布駅北口行き(鷹51)に乗車。 ※注 5番からも調布駅北口行き(鷹56)が出ていますが、ルートが違います。
【11:00】アヴァンギャルドすぎる三鷹のランドマーク「三鷹反転命住宅」

http://www.rdloftsmitaka.com/
バスを降りたのは、飛行場も天文台もだいぶ手前の「大沢十字路」。 降りてすぐのところにあるのがこの、三鷹天命反転住宅。芸術家/建築家の荒川修作+マドリン・ギンズのふたりによって作られたこの建物、見た目にも珍妙でおもしろいし、実際に住んでる人がいるっていうからすごい!(宿泊もできる) 今まで何度もこの前を通ってるけど、やっぱり見とれちゃう。 たまに見学会もやってるとのことで、いつか行ってみたい!

内・外装に14色の鮮やかな色が施された全9戸の集合住宅。部屋ごとに色の組み合わせが違うらしい、気になる〜!
【11:30】ランチは滑走路の目の前にある「プロペラカフェ」

http://malibu.jp/
天文台通りをてくてく歩き、目的地でもある天文台を一度通り過ぎ、野川を超え、調布市に入ります。 しばらく歩くと、見えてきた、飛行場! そら散歩は始まったばっかりだけどまずはランチ。 滑走路の目の前、格納庫に併設されているプロペラカフェへ!

飛行機の模型やおもちゃなど、物販も充実。その向こう側は格納庫です。

こんな間近でヘリコプター見られるのもプロペラカフェならでは。記念撮影もできます。

シミュレーターでは、5分 500円/15分 1,500円でパイロット気分を楽しめます。

さすがは日曜日のお昼時。この日も親子連れをはじめ、満席。格納庫の飛行機を楽しんだりしつつ時間をつぶし、窓際の席は座れなかったけど格納庫近くの席で、プロペラバーガー(¥980、コーヒーは別途 ※平日はランチセットあり)をば。 ポテトが大盛で、外国人のお客さんも残してたほどのボリューム! 飛行機にハンバーガー、なんだか海外旅行に来たような気持ちで満足満腹、ごちそうさまでした。
【13:00】いざ、「調布飛行場」へ

http://www.kouwan.metro.tokyo.jp/rito/tmg-airport/chofu/
プロペラカフェから5分ほど歩くと、調布飛行場です。ここからは新島、大島、三宅島、神津島への便が発着しているそう。便数はそんなに多くないので、飛行機が発着する様子を見たい時は、事前にタイムテーブルをチェックして行くのがおすすめです。 タイムテーブルはこちら → https://www.central-air.co.jp/timetable.html

「調布飛行場」と書かれた石碑が目印。奥の建物が空港です。

飛行場の手前には、小高い丘と飛行機を模した遊具があって、のんびり飛行機を眺めるには絶好の場所!

何度か来たことあるけど、建物の中に入るのは初めて。ちゃんとチェックインカウンターもある〜!

空港内の自動販売機では、島々の特産品を販売。行ってないのにおみやげが買えちゃう。

2階には展望デッキと休憩スペースがあり、ここでは飛行機に乗り降りする乗客の様子なども見学できます。ここから誰かをお見送りとかしてみたい!
【13:45】飛行機の発着が正面から見える穴場スポット「武蔵野の森公園」

https://www.tokyo-park.or.jp/park/format/index058.html
飛行場の隣にある武蔵野の森公園は、スポーツグランドが並ぶ広い公園。 ぐるっとまわると滑走路の方に行くことができるので、着陸する飛行機を正面から見ることができます。

ちょうど着陸する飛行機が! でもうまく撮影できず…! いいカメラが欲しいな、と思った瞬間でした。 (絶対分からないと思うので、矢印つけときます)
【14:30】「国立天文台 三鷹キャンパス」で宇宙に触れる

http://www.nao.ac.jp/access/mitaka/
いつか来てみたかった国立天文台。今回初潜入です! 研究施設なので公開されている場所は限られてるけど、それでも見どころ満載。 今回は昼の見学だったけど、今度は定例観望会にも来てみたいな。 時間があれば、いや、なくてもぜひ、敷地内にある「星と森と絵本の家」にも立ち寄ってください!

まずは受付で、施設内MAPと見学者シールをもらいます。もうなんだか宇宙的。

まずは、第一赤道儀室へ。ここは国立天文台で最古の観測用建物だそうで、国の登録有形文化財にも指定されているそう。国立天文台にはこういった建物がたくさんあるので、建築に興味がある人もたのしめそう。 この日は太陽観察会が実施されているとのことで行ってみたけど、あいにくの曇りで見られず…。

太陽系ウォークと呼ばれるエリアには、太陽系の大きさの140億分の1サイズで各惑星を紹介しています。写真は我らがマザー・アース、地球。

天文台歴史館のドーム部分には、焦点距離10mに及ぶ屈折望遠鏡が鎮座。その周りには天文・天体観測の歴史を紹介するパネルや、かつて使われていた天体観測用の時計、ガリレオが作った望遠鏡の復元モデルなどが展示されています

展示室では国立天文台が行っているプロジェクトに関する展示のほか、映像上映を行っている部屋もあり、宇宙の壮大さに感動!

本当は国立天文台のロゴ入りTシャツが欲しかったのに、売店&食堂は土日祝日は閉店…。でも展示室入り口でガチャを発見! 野辺山観測所をゲットです!

そして星と森と絵本の家へ。 もともと宿舎だった建物で、いろんな目線でジャンル分けされた絵本がずらり! 読みきかせ会やちょっとした工作コーナー、竹馬やけん玉など昔遊びのコーナーも会って、子どもはもちろん大人も楽しい空間!

1918年からの日めくりカレンダーがずらりと並ぶ展示コーナー。自分の生まれた曜日が何曜日か調べられてワクワクします。
【16:00】ふらふら歩いて調布まで。「幸泉(さち)の家」の甘味で、おつかれさま!

http://www.sachi-no-ie.com/
1日の終わりに、落ち着いた雰囲気の喫茶店で甘味を。 振り返ればたくさん歩いた今回のそら散歩、そういえばクタクタ! あんみつとほうじ茶のおいしさがやさしい〜。 お料理メニューもおいしそうなので、今度は食事に来てみたいな。
【17:00】ゴールは京王線「調布駅」

もうずっと長いこと開発が続いている調布駅にて、そら散歩無事終了〜! 駅のホームが地下化するなど、以前に来た時と駅の雰囲気がだいぶ変わってますが、この開発、2017年9月まで続くそうですよ(予定)。シネコンなど商業施設ができるとのことで、またそのころに調布に来たいと思います!

〈おまけ:このさんぽで買ったもの〉 大島産の椿油と、天文台のガチャで手に入れた缶バッチ